東京・京都・奈良の帝室博物館の総長に任命されていた森鴎外ですが、秋の正倉院宝庫の開封に立ち合うために奈良を訪れ、この場所にあった宿舎に滞在していました。
「猿の來し官舎の裏の大杉は折れて迹なし常なき世なり」
と石碑に刻んでありますが、この辺りまで猿、来ていたんでしょうかね。猪は公園内に出ると聞いたことがありますし、奈良市内でも山の方側は、今でもお猿さん出るらしいですから、当時はこの辺りでもいたんでしょうね。
建物は今は無く、門だけ残してあってベンチで休めるようになっていますが、あまり観光のお客さんたちが立ち寄る様子もなく、鹿さんたちの憩いの場になってました。
東大寺の南大門をくぐって、鏡池の向かい側、大仏殿の西側に「五百立神社(いほだてじんじゃ)」があります。大仏殿創建に携わった職人さんたちが祭神の小さな神社です。
五百立神社 参道 鉄道供養塔 とあります。
この石碑とお社の間の坂を登って行きますと、鉄道職員殉職者を供養する塔がありました。

真っ赤に紅葉する木々に囲まれて、きれいでした。
大仏殿建立という大事業を成し遂げた人々、人々や物の移動に欠かせず、国の発展に大きな力になったでしょう鉄道に尽力され亡くなられた人々。時代を超えて多くの名も無い人々によって築かれてきた日本なんだなぁと、しみじみ感じ入りました。
私は元々、秋は苦手な季節で、過ごしやすくきれいな風景を楽しめる季節にもかかわらず、気分の落ち込みがある季節でした。
それに気が付いたのは、つい最近の事で、今から思うと「冬季うつ」の始まりだったのかもしれません。
ここ2年ほどは、そのような落ち込みは無く、秋の季節を楽しめるようになって来ました。
Youtube で秋にぴったりの曲にあわせた素敵なアニメーションを見つけました。
物悲しい曲ですが、人の一生と命の循環をイメージできます。
秋は命の終わりの季節のようにだけ思えていましたが、新しい命の始まりの準備期間ですね。










